気持ちデータの観察考察

専門はマーケティング分野とかデータ活用。生活者の暮らしはどうデータ化が進み、どう活用され、どう幸せにつながり、それにともない人の気持ちや感情や人生は、どうアップデートされるか。

【週刊】今週のマーケティングニュース 約10選【18年9月第2週目(9/3~)】 (ビジネスニュース・まとめ・おすすめ)

18年9月第2週目(9/3~9/9週)のマーケティング系ニュース

専門はマーケティング系だが、ビジネスモデル・経営判断・テクノロジー・データドリブンなども。
それらの分野で「これは今後重要になってきそうだな」というニュースを毎週10選以内に絞り、背景と感想を整理しておく。

今週は7点。重要だなと思う順に、記事引用→感想で構成。

 

1、ソフバンとヤフーのPayPay、ついにサービス概要が。QRコード決済の大本命?

・①ユーザーがアプリ上にQRコードを表示して“店舗側が”読み取るパターンと、②“ユーザーが”アプリで店舗側のQRコードを読み取るパターン、の2種類に対応。
・後者は「静的QRコード」と呼ばれる方式をサポート。

・今回判明した最大のインパクトは「PayPayの仕組みでAlipay顧客の支払いも受けられる」 アクワイアリング戦略。
・国内の消費支出が横ばい傾向の中、小売店における売上は “伸び続けるインバウンド客に依存”。この需要にあやかりたい声は大きい。

・このほか「個人間送金」が挙げられているのも見逃せないポイント。

・AlipayではPaytmを含むアジアの複数モバイル決済サービスと相互連携が行われており、互いのユーザーが国を行き来しても利用できる仕組みが整備されつつある。現在のPayPayのアクワイアリングは限定されているが、将来的には日本人でもAlipayが海外で使える導入にも期待したい。

 

→各社乱戦の様相の直後に、このPayPayは頭ひとつ飛びぬけた“ぜんぶ乗せ”のサービスをそろえてきたように感じる。手数料無料化ですそ野を広げ、ソフバンの人海戦術で全国営業をかけ、アリペイによるアジア集客力を魅力にすえる。

→たしかに4,000万人も訪日客がコンスタントに来るようになったというのは、世界観から変わる出来事なので、国産サービスのPayPayを通じて容易にアリペイ対応できるのは相当魅力なのでは。

→ただ、それでPayPay自身がどうマネタイズするのか、よくわかっていないが。

2、コーヒー大戦争 -スタバの中国売上にみるOMO型ゲームチェンジ

・中国デジタル環境の先進性
 ①モバイルペイメントが広まって 現金使用率は3%以下。現金が使えない店も登場。
 ②フードデリバリーサービスが広まり、街中のどんな店でも。

・中国でのスタバの状況は、14億人市場において3,300店舗を展開。22年までに6,000店舗を目指す。

・いま中国では 「OMO型のビジネスが勝つ構造」になっている。
・OMOとは「Online Merges Offline」の略。

・モバイルやIoTやセンサーの普及で、常時オンラインに接続されて全ての買い物や行動履歴が活用可能なデータになると
 ①もはやオフラインが存在しない状態。どんな状況でもID付きデータが取れる。
 ②オンやオフといったチャネルで分けるのはビジネス視点であり、ユーザはその時一番便利な方法を選ぶだけになる。

  

→O2OからOMOへ。つなぐというよりも、中国ではもう“混じり合っている”という状態を迎えており、早晩日本でもその状況を迎えることになりそう。

3、個人の信用格付け 企業提供 みずほ系がAI判定

・みずほ銀行とソフバンが共同出資する 「Jスコア」 は、10月からAIが判定した個人の信用ランク・格付けについて、

・本人の同意を得たうえで提携先企業も利用できるようにする。百貨店などは開拓したい顧客層を絞り込みやすくなるなどの活用を目指す。

 

→先週取りあげた「中国におけるセサミクレジット」の、日本版の挑戦。

→先行的にJスコアがはじめたが、類似の後続サービスがボコボコでてくるだろう。各社の「特性や強み」がここ数年で競われるだろう。

→「許諾数」もポイントになりそう。少人数すぎると活用法が限定される。

4、IoT/5G時代のビジネス共創拠点、KDDI DIGITAL GATEが虎ノ門オープン

・KDDI髙橋社長はデジタルトランスフォーメーションを「顧客とずっとつながっている世界」と位置づけ、

・モノを買って終わりのフロー型から、IoT・5Gによって顧客関係が恒常的に続くストック型に変わると指摘

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・ KDDI、トヨタ、ソフトバンクがトップ3入り を果たした。

 

→ KDDIってこういうベンチャー投資にチカラいれてるんだね。

5、ソフトバンク、通信子会社IPOへの参加目指す銀行に融資要請

・携帯子会社ソフトバンクのIPOでは 約900億ドルのバリュエーション(約10兆円の株価評価)を模索していて、

・300億ドル相当の売り出しが実現した場合、アリババが14年に記録した250億ドルを抜き過去最大。

 

→なぜそんなに高評価になるんだろう、あまりに高すぎる。

6、体内にICチップ 国内30人以上 解錠や承認、電子決済にも 普及へ環境整備必要

・米国ではコピー機の使用や買い物ができるように希望する従業員の手に埋め込む企業も。
・スウェーデンでは電車の乗車券の代わりに使えるサービスもある。

 

→ データ更新型なのかな。アップデートにいちいち手術したくないな。まだ「スマホ持ってればいいかな」と思っちゃう。

7、ユーザーの42%が「フェイスブック離れ」 米調査

・利用停止は、18~29歳の年齢層でさらに顕著とみられ、携帯機器からフェイスブックアプリを消去したユーザーは44%にのぼる

 

→ アメリカ国内の話し。若年層はもう、グループ会社内のインスタグラムでひろっていけばいいと考えてるはず。

 

以上。