「組織づくり」が気になる。
年が明けて、会社の年度も変わる季節だ。年度変わりに合わせて組織構造の変革もすることが多いと思うが、組織づくりって奥深い。気になる気になる。
①組織づくりは、ビジョンづくりのあとにするもの。
組織をつくるときに一番注意しないといけないなと思うのは、「組織づくりから考えはじめないこと」に尽きるなと思う。
組織づくりって、サッカーのスターティングイレブンや、学校のクラス発表みたいなものだから、この人はどこにいれようかなとか誰と引っつけようかなと考えたり当てはめたりするのってちょっと楽しい。楽しいからつい、組織から考えはじめてしまうことが多い。これは群生動物である人間の本能特性なのかもしれません。
組織づくりの要点は、その組織のひとくくりを「ひとつのビジョン」で語れるかにある。
それがもしできないとすれば、組織構造不全がはじまりつつあると捉えるべきだ。
組織をまずつくってしまい、そのあとにビジョンや方針を立てようとするのは、ありがちなのだが正しい道筋ではない。ビジョンがまずそこにあり、それの手段として組織構造を生みだす。
しんどいけど、これをはじめにきっちりやっておかないと、組織は途中で空中分解を起こす。齟齬がおこったときに、軌道修正する指針が弱いからだ。骨太の方針(ビジョン)があれば、齟齬が起きたときもそこに立ち戻ることができるはずである。
②ビジョンとは、達成感をつくるものである。
ビジョンっておおげさに思えるけれど、簡単に考えると、「仲間のメンバーたちがやりがいや達成感をもって働くため」にビジョンは存在する。今年1年のうちに何を達成しようとしてるんですかと質問されたときに答える内容があると思うんだけど、基本的にはそれがビジョンだ。
つまり「組織になにもまったくビジョンがない」という状態などなかなかなくて、よくあるのは言語化がされていないということだ。まずは「ビジョンを可視化」すること。次に、そのビジョンにそって課題を整理すること。課題が整理しにくいようであれば、ビジョンをブラッシュアップしてよい。その繰り返しを重ねてみる。
③ビジョンは、必ずひとつの絵で語る。
ビジョンとは、必ずひとつの絵で語れなければならない。ふたつあると、ビジョンは台無しだ。ビジョンとは、ブレない指針のためだけに存在するのだからだ。
これらのことを、いつまでも忘れないようにしたいものだ。